『UNIX入門』

『UNIX入門』(デイブ・テイラー+ジェイムズ・C・アームストロング著,武舎広幸+河村政雄訳,ピアソン・エデュケーション)のページです. お買いあげいただいた方,どうもありがとうございます.

目次

武舎広幸のホームページに戻る

『UNIX入門(上)』構成

第1章 UNIXの世界 

第2章 システムへのログインとコマンド行の使い方 

第3章 ファイルシステム 

第4章 ファイルリストの出力とディスクスペースの管理 

第5章 所有者とアクセス許可 

第6章 ファイルおよびディレクトリ関連の操作 

第7章 ファイルの内容の確認 

第8章 フィルタとパイプ 

第9章 ワイルドカードと正規表現 

第10章 awkとteeコマンド 

第11章 viエディタの基本 

第12章 viエディタの応用 

第13章 emacsエディタの基本 

付録 muleのさまざまのコマンドと日本語入力 

『UNIX入門(下)』構成

第14章 コマンドシェルの基本

 第15章 Cシェルの活用

 第16章 シェルスクリプトの基本

 第17章 ジョブ制御

 第18章 印刷

 第19章 情報とファイルの検索

 第20章 他のユーザとの通信

 第21章 NetscapeによるWorld Wide Webへのアクセス

 第22章 電子メールとニュース

 第23章 telnetとftp

 第24章 CによるUNIXプログラミング

 付録 X Window Systemの基本


『UNIX入門(上)』 訳者まえがき

訳者のひとりがUNIXを本格的に使い出したのは,小さなソフトウェア開発会社に入社してしばらくした頃のことでした。その会社で,自然言語処理ソフトウェアを独自開発することになり,協議の結果,日本でもチラホラ話題になりかけていたUNIXを導入しようということに決まり,米国産の「UNIXマシン」がやってきました。学生時代に,学科に1台だけあったDECのPDP-11(だったと思います)にインストールされていたUNIXをほんの少しだけ使って以来UNIXやC言語の大ファンになっていた訳者は,新米社員にも関わらず「UNIXにしましょう。UNIXにしましょう」と,ことあるごとに上司に吹き込んでいましたので,念願がかなって大喜びでした。

実際に使い込んでみると感心することばかり。sedやawkといった文字列処理ツール,多機能な画面エディタのvi,開発の効率を飛躍的に高めてくれる管理プログラムmakeと,作成者のセンスがあふれでているようなすばらしいツールが山のようにあるのです。UNIXマシンにして大正解。このコンピュータをフルに使って,現在パソコンソフトとして広く使われている言語処理ソフトウェアの基盤をわずか1年ほどで完成することができました。それ以来,機種やUNIXのバージョンはさまざまに変わりましたが,15年以上に渡ってほとんど毎日のようにUNIXを使っています。

さて,現在UNIXが何度目かのブームを迎えているようです。今回の火付け役はインターネット,それにLinuxをはじめとする「フリーウェア」のUNIXです。パソコンで簡単にホームページが見られるようになってインターネットの利用者は飛躍的に増加しました。インターネットの普及にはWindowsやMac OSが大きな役割を果たしましたが,インターネットの根幹の技術はそのほとんどがUNIX上で開発されてきました。そして,インターネットを介して世界中の人々のアイディアを取り込んで発展を続けるLinuxをはじめとするUNIX関連ソフトウェアが,個人ユーザだけでなく企業ユーザをも巻き込んで一大勢力を形成する情勢になってきています。

しかし,UNIXには大きな欠点があります。ドラマに登場する腕のよい頑固一徹の職人のように,寡黙で不親切な面をもっているのです。UNIXは基本的には「コマンドベースの」システムですから,いろいろなコマンド(命令)を覚えない限り思うように使えません。しかも,そのコマンドとしてrmだとかwだとかいった暗号のような省略形が使われます。初心者にとって,取っつきやすいといえるような代物ではないでしょう。しかし,(単にワープロなどのアプリケーションを使えるというだけでなく)UNIXを「使いこなす」ためには,どうしてもUNIXで使われる基本的な概念やコマンドを覚える必要があります。それを覚えない限り,素晴らしいUNIXの世界の扉を開けることはできないのです。

この本とその続編の『UNIX入門(下)』は,皆さんがこの扉の前にたどりつき,その扉を開けるのをお手伝いをするための本です。この2冊では,実際の例を交えながら,UNIXに登場する概念や各種のコマンドが平易に説明してあり,「UNIX界」への扉に続く道に置かれている障害物をひとつひとつクリアしていけるようになっています。これからUNIXを学ぼうという人はもちろん,すでにUNIX界への道を途中まで進んでいる人も,この本でしっかりと基本を学んでみてはいかがでしょうか。

翻訳に際しては,訳者ふたりが利用できる,Linux,FreeBSD,MkLinux,MachTen,Sun Solaris,Sony Newsの各システムを使いながら動作を確認し,互換性に不安があると考えられる場合は各システムで検証し,必要に応じて原著の記述を若干変更したり,コメントや日本語関連の情報を加えたいところに「ノート」を追加したりしました。また,付録として,UNIXを使って日本語を入力する際によく使われる多言語対応の高機能エディタmuleとそれを使った日本語の処理,とくにcannaを使った日本語入力や電子メールの送受信について書き加えました。原著者の知識に訳者ふたりによる検証と付加情報が加わって,日本の読者の皆さんにも役に立つ本になったのではないかと(願望を込めて)思っています。

この『UNIX入門』2分冊が,新たなUNIXユーザの,そして素晴らしいソフトウェアの誕生のきっかけとなれば幸いです。

最後になりますが,この本に関しても,三輪幸男さん,江田 直史さんを始めとするプレンティスホール出版の方々にいろいろな面でお世話になりました。この場を借りて感謝いたします。

1998年12月
武舎広幸
河村政雄

先頭に戻る 武舎広幸のホームページ に戻る

Copyright 1995-2004, Hiroyuki Musha and Marlin Arms Corp. ご質問,ご意見,ご感想等は, 連絡用ページ からお願いいたします。